普通に大人になれると思ってた

お金に困ることなく

習い事も旅行も勉強も豊富に与えてくれて

家族もみんな優しくて

学校もそこそこ友達がいて

何不自由なく育って

自然と立派な大人になれると思ってた

でも

違った

高校受験を突破できるほどの記憶力と思考力はあった

でもそっからどういうわけか何もできなくなった

周りとは明らかに思慮が浅いことを思い知らされたし

部活に励んでいたのに精神力はつかなかったし

大学受験を通して人間が怖くなって

失敗を受け入れることができずに進んでしまった

再受験に成功はしたもののコロナと重なってしまい

心はどんどん塞ぎ込んで死にたくて仕方なかった

なんとかして自分を救おうとして両親には多大なる迷惑をかけた

神奈川に引っ越して初めてのバイトをやった

本当に仕事ができない人間なんだって思い知らされた

年が明けて好きな人ができた

人望があって夢があって能力が高くて

好きだけどそれ以上に嫉妬や自己嫌悪を抱いてしまった

そして友達にも戻れないくらい拗らせてしまった

少しして高校の友達と再会した

ありのままの自分を出せて気が楽だった

でも一年も経たないうちにその関係性は薄れてしまった

サマーインターンの募集が始まった

初めてESを書いた

何も書けることがなかった

何気なくSNSを開いた

好きな人は付き合っていた

関係ないけど友達は好きな人と繋がっていた

みんな自分の好きを持っていて、毎日の活力にしていた

僕はレベルの低い欲求しか満たしていなかった

無気力で両親に甘えて何もなかった

抜け出せなかった

好きってなんだろう

なんで僕はみんなと違うんだろう

少しくらい秀でるものがあってもいいじゃん

誰かにいいなって思われたかった

好きな人みたいに憧れの人になりたかった

後輩から慕われたかった

誕生日プレゼントをもらいたかった

でもそれは僕が友達を大切にしなかったから

自分を優先したから

それが全て

これから生きる中で僕はどう生きますか

こんなこと綴ったって明日が変わるわけじゃない

今の自分と生きていくしかない

簡単に変われたら人生悩むことない

きっと忘れられないしこれからも苦しみ続ける

でも僕は僕

過去は変えられない

両親、家族、過去の友達に感謝して

お返しは絶対に期待しないで

少しでも社会が良くなることを祈って

目を瞑ろう

画面に表示されたそれは何も意味を成さない

僕には関係ない文字列